以下は、昔“Rooms”というコミュニティサイトの掲示板でもずさんという方が始めた、参加者が投稿で小説を繋いでいくという企画です。

このサイトは残念ながらなくなってしまったのですが、偶然Web上でログを見つけたので懐かしくなってアップしてみました。

登場人物や設定がハチャメチャに変わって行ってますが、それがまたおつな感じです。

特に、〇楽さんとhikoさんという方が面白く書かれていたので、ひいきして色つきにしています。

あと、自分大好きってわけでもないのですが、自分のもピンク色にしました。ウフフ。

お暇な方は見ていってください

 

リレー連続小説“超豪華列車【昭和号】の出来事

投稿者HN

投稿内容

もず

 

 

 

もず

もず

もず

コロリン

コロリン

バイアン

もず

てんま

ケンダック

shinya

オニザル

〇楽

 

コロリン

オニザル

〇楽

もず

もず

コロリン

 

もず

バイアン

バイアン

てんま

 

shinya

ケンダック

 

もず

〇楽

オニザル

コロリン

もず

てんま

 

 

hiko

 

 

shinya

〇楽

 

 

 

てんま

 

〇楽

 

 

 

ミツバチ

 

コロリン

 

 

もず

 

オニザル

 

shinya

 

hiko

 

shinya

てんま

 

 

コロリン

 

 

ミツバチ

 

〇楽

 

 

 

ラッテ

 

 

〇楽

 

 

 

タンブリンダイス

 

 

もず

 

 

 

hiko

 

 

hinya

バイアン

〇楽

 

 

コロリン

〇楽

 

 

 

hiko

 

 

〇楽

 

 

 

hiko

 

 

〇楽

 

 

もず

 

 

 

もず

 

 

オニザル

 

ケンダック

 

もず

 

 

もず

 

〇楽

 

 

 

バイアン

 

hiko

 

バイアン

 

コロリン

 

 

もず

 

もず

 

hiko

 

 

 

〇楽

 

 

 

 

コロリン

 

 

 

〇楽

 

 

〇楽

 

 

 

てんま

 

hiko

 

 

 

〇楽

 

 

 

 

コロリン

 

 

〇楽

 

 

〇楽

 

 

 

もず

 

 

てんま

 

 

 

 

コロリン

 

 

〇楽

 

 

オニザル

 

hiko

 

もず

 

 

hiko

 

 

 

〇楽

 

 

 

 

 

コロリン

 

〇楽

 

 

 

hiko

 

 

 

 

コロリン

 

 

 

 

hiko

 

 

 

 

コロリン

 

 

コロリン

 

 

〇楽

 

 

〇楽

 

 

もず

 

 

コロリン

 

 

〇楽

 

 

〇楽

 

 

 

コロリン

 

 

オニザル

 

 

hiko

 

 

 

hiko

 

 

 

オニザル

 

 

コロリン

 

 

 

hiko

 

 

コロリン

 

hiko

 

〇楽

 

 

 

hiko

 

 

 

コロリン

 

ケンダック

 

hiko

 

 

hiko

 

 

コロリン

 

 

 

hiko

hiko

〇楽

 

 

 

コロリン

 

hiko

 

コロリン

オニザル

ぼびぃ

 

 

ぼびぃ

 

 

 

 

hiko

 

 

オニザル

 

コロリン

おっぽうず

 

おっぽうず

もず

hiko

 

 

YASYBAY

 

コロリン

 

 

リオン

 

 

hiko

 

 

YASUBAY

 

Gicho

コロリン

 

 

YASUBAY

 

hiko

 

 

コロリン

 

 

 

コロリン

 

YASUBAY

もず

おっぽうず

 

 

車掌から一言:連続小説ゆえに、前の投稿の続きから書き始めてください。この列車は全部で14車両。1〜14まで、お好きに移動出来ます。食堂は1号車と7号車。お風呂は4号車と10号車。乗員乗客の視点ならば登場人物の設定及び、行き先は自由です。

 

昭和号に乗り込むと、さすが“豪華”というだけあって…

電灯は裸電球だった…

裸電球は、実は自分の頭だと気付いた島田 一朗は、思った『これは…』

『これは天から与えられた私の使命なのだ。旅の間皆さんの為に明るく光り続けよう…その為に…』

『燃料補給に何か食お♪』と一朗は食堂に向かった。そこには奇妙な先客が居た。

『いらっしゃいませ』小気味いい店員さんの声に迎えられ、『さすが豪華列車だな』などと思いながらゆっくり席についた。

席についたが、足がとどかない。下を見るとそこにはナント!…

ぽっかり開いた暗い闇の中から、たくさんの白い手が私の足を掴もうとしているではないか!

私は後ろに跳び退いた。『あっ』後ろにいた乗客が驚き、声を上げた。ふりかえるとそこに立っていたのは…

黒く縦長の帽子・黒いコート・黒いブーツを身につけた、金髪でまつげの長いスレンダーな美女がそこには居た。

その美女は黒の縦長の帽子から、おもむろに“何か”を取り出した。それは…

テレビでおなじみのアブトロニックだった。しかも今なら9800円と連呼してくるではないか!業を煮やし、隣からスッと差し出された物が・・・・

アブジニック7800円だった。ライバル社のセールス社員も乗り合わせていたのだ。その風貌は…

上は裸。下は半ズボンにサスペンダーとなんとも紳士な人だった。そして彼が…

おもむろに『おまえの落としたアブジニックはこの金のアブジニックかい?』と、聞いてきたので・・・

「その金ではなくて、もう少し濁ったキラキラです」と答えました。すると彼が…

『あ〜!そのアブジニックだったら8号車の人が持っていたなぁ』と言ったので…

一朗は白い紙に似顔絵を書いてもらい、電球になっている自分の頭に貼り付け、光度を上げた。裏から光に照らされくっきりと浮かびあがったその顔はなんとある人にそっくりだった。そのある人とは…

その人とは、杉良こと杉良太郎だった。「確かあの人はヅラだったよなぁ?」ということは!もしかして…

一緒にいたズラ仲間の橋幸夫が持っている可能性大!車両を探していると何とお風呂で…

橋幸夫を発見…イヤ違う!こちらも橋幸夫風の別人だ。その人がお風呂場で行なっていた行動は、なんと…

屍体を洗っているではないか!浴槽に浮沈する蒼い屍を竿で手際よくかき混ぜている。とその時、クルッと仰向けになった屍体の顔をよく見ると…

それは狂牛病騒動で焼却処分されたハズの、一郎の弟が育てていた乳牛の花子ではないか!

私は花子をこんがり焼いて食べた。この時から私の命はゆるやかに死へのカウントダウンを始めた。そして…私が彼女と初めて出会ったのもちょうどこの頃だった

そうだよ。懐かしいなぁアイツ。元気かなぁ?アイツ。なんて名前だったっけなぁ?そうだ!確か…

鏑木だった・・・・・・鏑木?・・・・・読めなかった・・・・そこで紙に鏑木と書きタスキにして列車内を走った!すると・・・

「はい?鏑木ですけど?」と5号車全員が手を上げた。その中になんと!

『鏑木ビル』の着ぐるみを着た奴がいた。無理矢理脱がせると、中から出てきたのは…

やっぱり『鏑木』だった。「お〜元気だったか?ゥィァゥ木?」と読めないもんだから、感づかれぬよう濁して呼んでみた。すると……

「やっぱりお前もか…」彼の瞳の奥に、絶望ともいうべき暗い闇をたたえると、目を伏してカバンの中へそっと手を入れた。そして彼がおもむろに取り出したのは…

少しつぶれた井村屋のあんまんだった。「どんな絶望の淵にあっても、腹の虫は待ってはくれないよ・・・」皮肉まじりにつぶやき、裏の紙をはがすと、皮がくっついて破れ、中のあんこが見えてしまう。「くっ!いつも俺はこうなんだ!最後の最後でこうなる!」東の空が白んで来た。「そろそろ駅だな・・・。俺の降りる駅は、と・・・」

「アンドロメダ終着駅だったな」

『ふっ、そんな駅はあるわきゃねえよなぁ!』・・・誰も笑わなかった。むし哀れみの目を俺に向けてきているではないか。その時、急に視界が揺らめき膝が折れて床に倒れ込んでしまった。『さっきの・・・・あんまん・・・かっ・・』俺は薄れゆく意識の中で、乗客達の笑い声を聞いた。一人や二人ではない、全員が大笑いしている、直後に真っ暗な闇に包まれ何も、もう聞こえなくなった。・・・・・気がつくと・・・・

「お客さん、お客さん!乗車券拝見!」車内に他の乗客の姿はなかった。ただ車掌が一人、不機嫌そうな顔つきで私に乗車券の提示を求めていた。私は言われるままに乗車券を取りだそうと胸のポケットを探った。しかし!

無い!無いのだっ!S&W38口径がホルダーごと無くなっている!その時だった、後頭部に硬い、そして冷たい感触を覚えたのは。車掌もすでに銃を構えニヤニヤしている。おもむろに車掌が歌いだす。『一人、二人、三人のインディアン!・・・・・』絶体絶命とはこの事かと、車掌の歌が呪詛のごとく車内に響きわたり、ちょうど『十人のインディアンボーイ!』と歌いあげたその時!

ポケットから出てきたのは、昔付き合っていた彼女と観た、映画のチケットと…ビスケットが2つ。ビスケットを1つ車掌にあげて、別れた彼女との思い出話をしてみた。すると車掌は…

『鏑木君なの?!』と叫び、銃を床に落とした。『ええっ?!真理子か?!』なんと車掌は昔別れた彼女だった。お互いに体重が倍になっていたので気がつかなかったのだ…。ふたりが見つめ合っていると、誰もいないと思われた車内に現れたのは…

インディアン10人の蜃気楼だった。皆、一様にニコニコしていた。だが良く見ると右から5番目、左から5番目、ようするに真ん中の5番目、いやいや真ん中の印度人、いや失礼。あの、ほらアレだ、とにかく奴だけは笑ってなく、僕らに言ったんだ

『ドン!と鳴ぁった花火がぁ綺麗だな!空いっぱいに広がってぇ!』と歌いだした。胸ポケを見ると、大川興業と書いてある。一朗と真由美は怖くなり逃げた。逃げる途中に車窓から気になるモノが見えた気がした。

後になって、その車窓から見えたモノが、僕らの運命を左右する重要なモノだと気づかされるのだが、今はただ逃げるのに精一杯だった。僕らは隣の6号車に入った。しかしそこには・・・

「ワンリロ、ツーリロ・・・」と口ずさむウィッキ―さん風の黒人風で殺し屋風情の男が銃口を向けていた。「筋が変わって逃げられたと思ったか!ノンノンノン、お前が今日のスリーリロインディアンだ!」と叫ぶやいなや、引き金をひいたのだ。

銃声が鳴った!次の瞬間、鮮血と悲鳴が6号車内に広がった!

「ワンリロ、ツーリロ、スリー…リロ…イン…ディ… ア…   フフフ… やっぱ… アンタにゃ… かなわ… ねぇ…   よ…」血を噴いて倒れたのは男のほうだった。一朗はその刹那、パニック状態の6号車からスッと消えるように7号車へ向かう人影を見た。

それは、あの名探偵ポアロだった。真須美は、彼に聞いた。「ドゥー ユー ハブ ア ペン?」ポアロがペンを差し出すと、真須美は、意識もうろうの鏑木にペンを握らせ、「ここにサインして!」と一枚の紙を出してきた。3億円の生命保険契約書だった。すると、

真須美は、鞄から一つのタッパーを取り出した。中には真須美の得意料理の『カレー』が詰めてある。その隠し味には、なんと…

りんごと蜂蜜だった!当然のごとく食した人々は口々に『ブラボー!』『デリシャス!』と、歓喜の声をあげ夜通し踊り明かした。しかし、朝方その円の中心で真っ赤に燃えていた焚き火が列車に引火したのだ!『そんな馬鹿な!』『なぜ燃える!』人々は信じられないといった表情で燃え上がる炎と黒煙にしばし呆然と立ちすくんだ。一人の男がその炎に包まれた時に・・・・・・

「逃げるのよ!さあ、このシーツにつかまって!」真奈美はそう叫ぶと手にしたテーブルクロスを歯で裂こうとした。だが、頑丈な織りのテーブルクロスだったため、真奈美の前歯の差し歯が飛んでしまった。焦る真奈美はテーブルクロスを結んでこぶを作ろうとした。いわゆる縄梯子だ。

しかし、事もあろうに作り得た物は20センチほどの縄梯子だったのだ!『短い!これでは短すぎる!』なぜ、作る前に気づかなかったのかと、真奈美は自分を呪った。真奈美は落胆からか、その20センチの縄梯子を燃え盛る炎の中に投げ入れた。そして奇声をあげると、真奈美自身も炎の中へと吸い込まれていった。しかし、聞こえる!確かに聞こえる!錯覚ではないのだ!炎の中から澄んだ透明感のある歌声。はっきりと聞こえてきた歌とは・・・・・

真奈美の耳を心地よくつきぬけていったのは、数年ほどまえに良く聞いていた「だんご三兄弟」のなつかしいメロディであった。なぜ、こんなときに・・?真奈美の動揺とはうらはらに無限ループされるサビ・・気がつくと思い出のメリーゴーラウンドに彼女は身をまかせていた・・

木馬に乗ってる夢を見ていた。BGMはダンゴ三兄弟だった。『一番上は長男(チョーサン)一番下が三男(サンシ)アイダホ生まれの一朗(イヂラウ)??!!』目が覚めた!そうだ俺はアイダホ生まれだった!我に返った一朗は‥‥

奈真美と目が合った。『同じ夢を見ていたの?』「せーので言ってみるかい?」せーの『メリーゴーランド』「メリークリスマス」同じ答えだった。【運命】の扉がコツコツとノックした音が聞こえた‥‥

顔を出したのはさま〜ずの三村。「真由美かよ。真須美かよ。真奈美かよ。あげくに奈真美かよ。なんでもアリかよ。」と突っ込みをし始めた。しかし開けてしまったことで激変した「運命」はもう止まらない。突然、列車の車体が「ガタガタガタッ!」と、震動し始めた・・・。

「ふと、車両の扉が開き、黒人の男性がこっちへ歩いてきた」

『ウゥ・・・ホンノ少シ…私ニ祈ラセテ…クダサイ‥』と黒人に言われ目を閉じた瞬間…

後頭部に激痛が走った!『ウグッ』。俺は薄れ行く意識の中で、大きな金メッキのたらいを視界に捕らえた。『美術・・・さん・・・きっかけ・・が・・・ちがう・・・だ・・ろ・・・』生放送だけに撮り直しがきかないため6号車は一時騒然となった。そこは長年の芸暦が物を言う、黒人のドロアーが気転を利かせこう叫んだ・・・・・

「だめだ、こりゃ!」それを合図に全員がこけたが、こけそこねた空気が読めない者が一人居た。

と、言うより空気が吸えないと言った方が正しいだろう。俺は後頭部に受けた、たらいの衝撃で呼吸困難に陥ってしまったと思っていたが、どうやらそうではないらしい。窓の外を見ると綺麗に雪化粧した山々の頂上が眼下に見える。標高は少なくとも7000メートルはあろうかといったところだった。『空気が吸えないんじゃない!空気が薄いんだ!』そう気づいた時すでに遅し、乗客が次から次へバタバタ倒れていった。俺は・・・

心の中で、昔飼っていた金魚に謝罪した。「デメちゃん、ごめんよ。水から出したらお口をパクパクしてるから、お口パクパク、モンダミ〜ン!なんて歌ってた無邪気で幼い僕。あの時、こんなに苦しかったんだね」薄れゆく意識の中で、走馬灯のようにめぐる人生。「俺ももはやこれまでか・・・」そう思った瞬間・・・。

急に呼吸が楽になったのだ!装着された酸素マスクからは規則的に一定の酸素が流れてきて、生まれて初めて空気のありがたさを知った。『一体誰が?』デメちゃんだった。いや、もちろん姿は見ていないが、確かにデメちゃんだった。7号車に続く通路はビショビショに濡れており赤っぽいウロコが一枚俺の傍らに落ちていた。『デメちゃん!』俺は走った!無我夢中で走った!7号車の扉を開けると、デメちゃんは・・・

そこに立っていた!真紅に光る体に黒い長靴をはき、優しい微笑みをたたえて!「デメちゃん!!」「やっと会えたね。ずっとそばで見守っていたんだよ。」「ごめんよ、ごめんよ〜!」涙があふれてとまらない。「もう、いいんだ。そんなことより早く!僕について来るんだ!」デメちゃんが俺の手を取って走り出す。そのとき後ろで何かの気配が。二人が振り返ると・・・

デメちゃんだった!俺は何が何だか判らなくなってしまった。『どっちが本物のデメちゃんなの?』『僕だよ!』『私よ!』同時に二匹のデメちゃんが答えた。どちらか一方のデメちゃんは間違い無く偽物のはず。俺の背中が泡立った。その時、三人の後ろから声がした・・・・・

《パパァ!ママァ!》なんと!小さなデメちゃんが群をなしていた。『デメちゃん‥‥親父になってたのかい?それじゃあ、もう一人のデメちゃんは奥さんかい?』コクッとうなずくデメちゃん。涙があふれそうになったが、こらえた。俺に涙は似合わない。そう誓ったじゃあないか。それはある夏の日のマウンド。肩を壊し、指の豆も潰れた夏のあの日を思い出していた。

9対0で勝っていた九回裏の攻め。審判に『早くしなさい!君のチームは勝ったんだ。延長戦を18回投げて勝ちたいったって、そりゃムチャだよ!早く整列しなさい!』と怒られた夏。惨めだった。ハッ!と気が付くと、デメちゃんはアクビをしていた。失礼な!その時後ろから気配がした。四人と1,2,数えるのが面倒。振り向くと

高見恭子がいた。が、無視した。俺はデメちゃん夫妻と子供達にお礼言ってその場を後にした。その頃14号車では、エライ事になっていた。

なんと14号車の椅子は適度に腹筋が鍛えられるようになっており、全員が筋肉ムキムキになっていた。たくましい老婆が私に言った。『この椅子は最高だわ。今まで何をやっても効果がなかったのに・・』それを聞いた私は・・

それを聞いたいた俺は石山 正。地元では、嫌われ者のヤクザだ。『7号車で火が上がったらしい!』と誰かの声がした。筋肉質の老婆の声だった。が、俺は、『ボケ』てるのだろうと思い、軽く引き金を引いてあげ、楽にしてあげた。すると乗員からアナウンスが流れた……

『乗客の皆様に申し上げます。只今避難訓練演習中です。どうぞご協力くださいませ』とのアナウンス。しかし俺は確かに聞いた、アナウンスのBGMが《一人、二人、三人のインディアン》と流れていたのを……

空耳では無かった事を後頭部の硬い感触で納得させられた。『くっ、走ってる列車の中を逃げたところで、いずれはこうなるよな・・・判ってはいたさ・・・』静かに振り向くと、そこには5〜6歳の男の子がペロペロキャンディーを俺の後頭部につけニヤニヤしていた!『やめろ!取れないじゃないか!』無残にもペロペロキャンディーは髪の毛に絡みつき、それはあたかもポニーテールのように左右に振られている。『くそ!くそ!くそ!』泣いた。久しぶりに泣いた。そこへ・・・・

その子供が粋なり歌いはじめた『…誰かロマンティック止めて!ロマンティック…切なさ〜がフゥ止まらない!』なつかしかった…。そこで私は『坊やお名前は?』と聞くと…

「僕、ピクルス。ピクルス・キューティー。でも好き嫌いがあるみたいで、ときどき、つまみ出されるよ。あは、あは。お兄さん、キャンディー取ってあげようか?お願いをきいてくれたらここにあるハサミで取ってあげるよ。あは、あは。そのお願いはね・・・」

『要求はね、あのね…』と話すピッケル君の話しを遮り私はキャンディを髪から引き契り叩きつけた。『ふざけんな!このガキ!』と言うと『パパあのオジサン恐いよ〜助けて』『ん?どうしたピッケル。』と現われたその父親はナント!

マッチョなミスターレディだった。「何度言ったらわかるの、ピッケル。ママと呼びなさい。ママと!」と言い、ピッケルにアッパーを食らわすと、ピッケルは天井を突き抜け飛び出していったが、一分後に戻ってきて自称母親の頭を直撃し、壮絶な戦いが始まった。私は「あほくさ」と思い14号車を後にした。

14号車を後にした私は、13号車の異様な光景を目にした。なんと!空席が目立つではないか!その理由は、13号車の天井にあった。天井には……

アノ子が持っていたチュッパチャップスが、無数に突き刺さっていた。車内には甘い香りが漂っていた。私は叫んだ!『誰か!美容師はいませんかぁ?カリスマ風の美容師はいませんかぁ?』すると一人の青年と目が合った…

「美容師資格はないんですけど、私はカリスマです。お客様、かゆいところはございませんか?」と会話をかわしていると、NO.68で無視された高見恭子がやってきて「ちょっと、あんた、あたしが先よっ!あたしは作家の娘で代議士の妻よ。向井亜紀にも負けてはいない。きーっ!くやしい!」と、怒り狂った。が、また無視した。さあ!髪の毛もリフレッシュして、カリスマに「ありがと〜ございました〜」と見送られていると・・・

背後に異常なまでに冷たい風が吹いた。『まさか!』私は、恐る恐る右手を後頭部に当てて愕然とした。毛が無かった。まるっきり無かったのだ。それはまるでグランドキャニオンのように絶壁をなしていた。『鏡はぁ!』私は慌てて洗面所に駆け込み三面鏡の左に後頭部を写して見てみると、更なる悲劇が私を待っていた。なんと毛がまったく無いその部分に、4人の有名な音楽家の顔が書かれているではないか!『くそ!くそ!くそ!』泣いた。先程から泣きっぱなしではあるが、涙はこんなにもあるものなのかと感心するほど溢れ出て止まなかった。そこへ・・・・

「え〜おせんに、キャラメル、ビールはいかがっすか〜?」と売り子ロボットがやってきた。すると、後頭部のモーツァルトが言った。「俺、ビール。」続いてバッハが「俺、熱燗。」ハイドンがベートーベンが「ソフトリーム!」「幕の内!」と次々に注文すると、ロボットが「毎度あり〜!5600円す。」と、私に請求してくるではないか!「お前ら〜!!黙れ黙れ黙れ〜〜〜〜!二次元人間野くせに〜〜〜!」と奴らをぼこぼこに殴ると...めちゃめちゃ痛かった。またまた涙がとめどなく流れた。すると、

『茶番はそこまでだ!観念しな!』涙目で見上げると、黒いポッカリと空いた穴が俺の眉間を狙っていた。私はもうすでに命乞いをするほどの元気はさすがに残っていなかった。男は引き金を絞りながらニヤニヤしている。その時、銃声が車内に響き渡り、私はおでこから脳天に向かって熱い痛みを感じ、後ろに吹っ飛んだ。すると・・・

『間に合ったか!』私を打ち抜いた男の後ろから声が聞こえ、同時に私を撃ちぬいたはずの男が天を睨みながら崩れ落ちた。その後ろから銃を構えた男が現れた。しかし、その男は私の顔を確認するなり、大声で笑い始めた!『鏡はぁ!』私は慌てて洗面所に駆け込み三面鏡に写して見てみると、更なる悲劇が私を待っていた。『逆モヒカンだろ・・・これじゃ・・・』泣いた。私がどんどん崩れていく事に泣いた。だが、笑っていた男が後ろから・・・

優しく諭すようで、しかしどこか威圧的なまでの力強さを秘めた声で言ったのだった。「さぁ、泣いている暇はないぞ。12号車へ急ぎなさい。あの方が、あのお人が、オマエが来るのを今か今かと待っておいでだ」

「さあ、これを装着していきなさい」と、男に手渡されたアイスラッガー型のカツラを逆モヒカンの溝にピッタリはめ込んだとき、重々しく重厚な12号車のドアが音もなく静かに開いた。ほの暗い部屋の中央、天井からの一筋のスポットライトの光が、革張りのチェアーに足を組んで坐る初老の男性の姿を浮かび上がらせていた。懐からおもむろに取り出した葉巻に火をつけたとき、炎のなかに浮かび上がったその顔は・・・

中尾彬だった。大きな目はこちらを睨みつけ、何か言いたげな表情は、まるでガマガエルそっくりだった。しばらくお互いに無言のまま睨み合う時間だけが刻々と過ぎていった。ようやく口を開いた中尾は開口一番『おまえさんは、本当にこの女の事を幸せに出来るのかよ?』だった。自信が無かった。と、言うより身に覚えが無かった。隣に座る江守徹はただうなずくだけだった。すると、飯島愛が優しく『でも、彼女と別れる気は無いんでしょ?』と、きいてきた。江守は『別れりゃいいんだ!』と、投げやりな感じで吐き捨てた。そんなとき・・・・

『では、彼女に入ってもらいましょう。』と司会が言ったが、誰も入ってこなかった。しかし、隣のイスから『私かえる。かえるったら、かえる』と声がした。よく見るとアマガエルのミドリちゃんだった。突然私は、魔法にかかったようにミドリがいとおしくなり絶対に別れたくないと思った。『ミドリィ〜!愛してるぅ〜!』と叫んだその時…

ミドリは二つに折りたたまれるようにその場に崩れ落ちた。その時、私の額にも赤い点がゆらゆらと動いている。『狙われていたか!』うかつだった。私は列車の通路の部分に飛び、すべりながら撃ちまくった。背中が摩擦で焼けていくのを感じた。手ごたえがあり銃声がパタリと止んだ。私は倒れているミドリに近寄り抱き寄せた。その時後ろから・・・・

大勢の笑い声が聞こえた。『鏡はぁ!』ミドリを放り投げ、慌てて洗面所に駆け込み背中を三面鏡に写して見てみると、スーツの後ろ部分が焼け焦げ、丸裸同然の姿で、かろうじて前からみるとスーツを着ている逆モヒカンの後頭部に音楽家の絵を書いた男がそこにいた。『くそ!・・・えへ!・・・えへ!』泣かなかった。さすがにこの姿までいくと我ながら滑稽だった。その一部始終を見ていた・・・・

一人の男が……いや女が…いや、男なのに女装している!!『き、君の名前は?』と訪ねると「私はバイちゃん!」安易な名前だった。実に判りやすい名前だった………ので、無視した。しかし、少し気になり、ポケットに入っていた手鏡で彼のような彼女?を見ると、なんとまぁ!!

さっき捨てたミドリがいつのまにか巨大化し、その上に立っているではないか!そして、ヒュ〜ドロンだ!私はこの時初めて知った。“くの一”とは女忍のことではなく、女装した忍者のことだったのだ。涙が溢れた。自分の滑稽なまでに惨めな姿には泣かなかったけれど、今度ばかりは自分の無知さに悔しくて悔しくて涙が止まらなかった…

しかし、泣いてばかりはいられない。そうだ!忍が既にこの列車に潜り込んでいたとなれば、あのくの一が何かを掴んでいたとすれば… 取り返しのつかない事態にならないうちに手を打たなければ!

♪忍が、ダダン、通る、ダダン、けものみぃちぃ〜〜♪記憶の扉が今開いた...そうだ!俺は抜け忍だった!でも、こんな絵入り逆モヒカンの背中まるだし男を誰も忍とは思うまい!これぞ忍法変わり身の術だ!ぬははははははははっ!私は背中を90度反らせて笑った。その顔面に....

トップロープから飛んだ天山のヘッドバッドが直撃してしまった。私は貼り付いている笑顔のまま額をサクッと割り、鮮血を噴きながらスローモーションでマットに沈んだ。そのまま体固めに入り、遠くでレフリーのカウントを聞きながら『もはやこれまで・・・』と思った瞬間、なんと三沢がカットに入ってカウント2.9で体を返した。『今だ!』そう思い俺は・・・・

三沢のカットに腹を立てたフリをした。『なんで止めたんだコノヤロ〜!ザ、ニンジャのリングネームを忘れたのか!助太刀は死を意味する!(アリガトネ.ホントタスカッタヨ)』と聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言った。その瞬間!

リングサイドに観戦に来ていた芸能人に一瞬、目がいった。「やっぱり強力なコネがあんだろうな。だってアソコの席、高いんだろ?」と、こころの中で自問自答している間に・・・

三沢はガウンを着て帰り支度を始めていた。「今日、従兄弟が遊びに来ててさ。帰んなきゃないんだよ。ほら有名な豪華列車【昭和号】に乗る予定なんだ。」ハッと現実に戻された。そこには逆モヒの背中に絵入りの、片方だけスリッパの男がいた……

「いままでのことは夢だったのか?巨大ガマは?レスラー達は?彬は?そして、どうでもいいが、高見恭子は?みなどこにいったのだ?まぼろしだったのか?うんにゃ、違う。だって頭の後頭部から額に沿って、細長く冷たい風を感じるもん。頭はそのままだもん。ここも12号車だもん。何か恐ろしいような、そしてくだらないような大きな変化が俺や、昭和号に迫ってきているような予感がする。悪寒もするのだ・・・ていうか、何かが間違いなく起こっている!ほら!耳をすますと・・・

『サライ』の大合唱が確かに聞こえている。鼻をすする感じや、泣き声でしっかり唄えない者の声も混じって飛んできている。私は、直感で『完走したんだな・・・完走したんだ。』この歳になって感傷的になりやすくなってる、そう思ったら苦笑してしまった。次の瞬間、右肩口にもの凄い熱さを感じ倒れた。反射的に銃を向けるとそこには・・・・

5〜6歳の男の子が線香花火の燃えカスを持ってニヤニヤしていた。『車内で花火なんかやっちゃだめじゃないかぁ!』まだ肩口はプスプスと音をたててくすぶっている。『水はぁ!』私は洗面所まで走り、傷口に水をかけながら鏡に写った自分の全裸姿に唖然とした。『いつからだ・・・いつから私は服を・・・』その時後ろから・・・・・

奇妙な音が聞こえてきた。振り向くと、何百匹というアマガエルがゲロゲロ鳴きながら近づいて来ていた。『ミドリと別れたってほんとー?!私と付き合ってー!』と口グチに言いながら生まれたままの姿の私に次々と貼り付いて来た。そして…

ちょうど100匹目のカエルが張り付いたところで完全なる緑の服を身にまとっている格好になった。少し重いが贅沢は言ってられない、全裸よりはましだ。無防備だった。気がつくと目の前にサブマシンガンを持ちニヤニヤしている黒人が立っていた。『game is over』そう言うと銃口から勢いよく火が吹いた。あっと言うまに蜂の巣にされたはずの私が、立ったまま黒人を睨んでいた。そう、すべての弾丸をカエル達が受けていたのだ。私は迷わず・・・・・

ミシンがけして衣装をつくった。命をかけて私を救ったカエル達に敬意を表してカエルのケロちゃんの着ぐるみだ。撃ちゃぁいいのにこの黒人はお人よしにも立って待っていやがる。「フィニッシュ?」というので「まだだ」と答えると「そうか」と言ってタバコを吸い出した。試しに「コレ、ちょっと見てもいい?」と聞いてみると「いいとも」と言って気軽にマシンガンに手渡した。そこで撃ちまくると「・・・なぜだ?」つぶやきながら、信じられないという表情でくずれおちていった。世の中にはいろんなタイプの人間がいるようだ。そのとき、ふとあることに気がついた・・

それは、着ぐるみのサイズが小さいということだった。足の部分に片足ずつ入れてみると...膝から上にどうしてもあがらなかった。こ、これでは、隠さなければならない部分があらわなままだ!と、焦っていると、「そこまでだ。」と、声がした。振り向くと正しいモヒカン刈りの男が銃口をこちらにむけ立っていた。私は、「ああ、あそこに懸賞金百万のツチノコがぁ〜〜!」と、かなたを指差し、男が「ど、どこ〜〜?」と、目をそらした時、奴の股間を蹴りあげ、一目散に逃げた。膝まで履いた着ぐるみを、後ろに引きずったまま、残りは包み隠さない姿で...そして、

もう、安全かと思ったら、突然、床にひきずっていたケロの頭を踏まれて後ろにひっくり返った。見上げると、またさっきの凸モヒカンだ。執念深い上に異様に足が速い。「だましたでしょ〜。ツチノコなんてどこにもいないじゃん」と半泣きで銃口を向けている。「あ〜勘違いだったようだな・・・あ?あーっ!ミッキーだ!」「え、え〜っ?」また振り返ったので、今度は下から股間を蹴り上げてやった。まったく送り込まれる殺し屋は、どいつもこいつもバカばっかりだ。ふとももまでの着ぐるみと引きずられて床でガンガンはねるケロの頭もそのままで、また走り出すと・・・

ふといい考えが浮かんだ。『そうだ!ケロの手をこうして…』ケロの腕の部分を後ろから腰の所へまわしてきて前で蝶々結びにすると、うまい具合に前を隠すことができたし、ケロを引きずらなくていいので走りやすくなって一石二鳥だった。逃げ続けていると、列車はトンネルに入り車窓に私の姿がくっきり浮かびあがった。

それは、カエルに下半身へしがみつかれたマッパ男の情けない姿だった。私は自嘲するかのように大声で笑い、そして泣いた。ふと、故郷の母の顔が心に浮かんだ。『こ、こんな情けない息子でごめんなさい。お母ちゃま〜!』そう…私は、これでも、育ちがよかった。そうこうしていると

夜食を持った母親が12号車に入って来た。『母ちゃん!ノックくらいしてくれよ!』私は、慌ててケロちゃんの頭で前を隠すと母親に怒鳴った。『ふん、じゃあここへ置いとくよ』母親は夜食のラーメンを置くとさっさと12号車を出ていった。そう言えば、かなりの時間何も口にしていない事に気づくと急に腹が減った。そこで、ラーメンを・・・・・

頭からかぶった。『熱い!何やってんだ!俺は!』『くそ!くそ!くそ!』逆モヒカンのツルツルの部分が真っ赤に腫れ上がり、ちょうどラーメンが髪の毛のように張り付いていた。私は熱さを我慢して、しばらくうっとりと自分の姿を鏡に映していた。『さっきまではこれくらいあったんだよなぁ!』そのまま2時間が過ぎ・・・・・

頭がボ〜ッとしていた。頭の中には『白菜〜椎茸〜人参。季節のお野菜いかがです?「おいしいねぇ」』が繰り返し流れていた。『そうだよ!俺、サッポロ一番を頭にかけちゃったんだよなぁ…くそ!略してサツイチめ!!』しかし、頭に手を触れてみるとなんともまぁ!!!

ちゃんとそこには食後のコーヒーがのせられていた。『いつの間に…ありがとう、ママン』私はそっと頭からコーヒーカップをおろし、見るとウィンナーコーヒーだった。『ママン、僕がこれを好きなのを覚えててくれたんだね…』それは、ヨーロッパの香り漂う、シャウエッセンがぷかぷか浮いたコーヒーだった。じーんとしながら、コーヒーを飲もうとしたその時…

背中を刺す痛みが走った!『痛っ!』『おぉ〜っと、もう終わるからじっとして、・・・ほら出来上がりだ!』振り向くとスキンヘッドの親父が血の付着したタオルを手に立ち上がった。『全然痛く無かっただろう?ちゃんと麻酔したんだから』私は自分のおかれている状況を把握するまでしばらくの時間を要した。『あんた・・・・まさか・・・・何を、いったい何を私の背中に彫ったんだぁ!』私は、ニヤニヤしている男をおいて、洗面所に走った!そして三面鏡に背中を映して見ると・・・なんとそこには・・・・・

大きく『禁煙』と彫られていた。赤い墨でしかも影つきの感じが3Dを思わせた。『なんで・・・・なんで・・・禁煙って・・・くそ!くそ!くそ!』洗面所の壁を何度も何度も殴り続けた。どれくらいの時間がたったであろうか?洗面所が洗面所と判らないくらいまでに破壊したその時・・・・・

『あ、居た居た。何してんだ。仕事だぞ!』と車掌がやって来た。『し、仕事〜〜?』仕事って…?『禁煙車両なのに3号車の団体客がパカパカ煙草吸ってやがるんだ。早く行って、ひとりにつき10秒その背中を見せて注意してこい。』『え、え〜?!』人間が出来てる私は納得できないながらも3号車に向かった。その団体客とはなんと!

小学生の群!群!群!「おい!オヤジ!背中のソレなんて読む?」とハヤシタテル!俺は『コレ?ニポンノコトモ達ムツカシスキルヨ〜』とゼンジー北京になりすまし1号車でTボーンステーキにむしゃぶりついた。「暑い熱い厚い篤い〜〜」これでイイのだ。これでイイのだ。ボンボンハ ビミョーニムカツクヨコノ ユウシローメ!メ!と何度も噛みしめた

そこへ小学生の群れが、手にした給食の食器を先割れスプーンでガンガンたたきながら、入ってきた。「俺らにも食わせろ、ソフトめんもつけて」目が凶器に満ちている。すかさず俺は担任の先生に成りすまし「は〜い、漢字の書き取りテストやるぞ〜。机のうえのモノしまって〜」というと、みんな水を打ったようにシュンと静まり返った。俺はホッとして引き続き、Tボーンステーキを心ゆくまで味わった。でも、そういえば・・・

「ハテ?俺は何しに来たんだろ?そうだ、こいつらにタバコ注意しに来たんだっけ・・・。コラァ、お前ら!」とようじをシーハーシーハーしながら怒鳴ろうとすると「よお、先公よお、書き取りテストやんねーのかよ」とせっついてくる。「うっせーな、じゃあ、{カブラギ}と書いてみろ」と言ってやった。すると、「チッ、またこれかよ。」」と言いながら「鏑木」と書いた。(このタコ、書きやがった)「よお、先公よお、前半の方のネタ、パクってんじゃねーよ」とも言われ、思わずポッとなって、ドキマギしてると・・・

『ちょっと待ってよ』とクラス1頭のいい出来杉君が『〔テキキ〕かもしれないだろ?』と言ったケド無視した。きりが無いからだ。「ちゃんと聞いてあげなよ男子〜!」と高見恭子がいったので、回し蹴りと胴回し蹴り、ならびに目に鉄鋼用ドリルを突き刺し……

突き刺すと、恭子は、「もう、乱暴はやめてよね〜!だから、男子っていや!」と言いながら、ポロッポロッと砕けた目玉を取り出した。目玉がとれた目の奥で、千切れた配線コードが、ジジッジジッと音をたてていた。恭子はサイボーグだったのだ。♪来ったぞ来たぞ恭子ちゃん!キーンキンキンキンキンキンテケテケテケッテ♪と歌いながら、自分で器用に新しい目玉を取り付けはじめた。そんな折り...

「法廷で会おう!」という野太い声に振り返ると、家内を壊されたレスラーのはせが訴状を掲げて仁王立ちしていた。「ほな、これは弁償せなあかんのでしょ〜か?」と仁鶴師匠がいうと、上沼相談員が「せんでええんとちゃいますの」と言ったので、この問題は一気に早期解決した。高見はここでも無視された。そのとき・・・

私は『禁煙』の『禁』の文字の『木』の部分に冷たい金属が当たるのを感じた(見えないけど)。『心臓はこの辺だよな』と声がした。どうやら、銃口を当てられているらしい…そして、

実は、右側の「木」の方にに銃口をあてていて、「やれやれ、心臓はそっち側じゃねーだろ、こんどはどんなアホウな奴だ?」と思いつつ振りかえると・・・

5〜6歳の男の子がニヤニヤしながら、火の付いた煙草を私の背中に押し付け消している所だった。『熱っ!だめだよ!人の背中で煙草を消しちゃ!』男の子は『エヘっ、だって禁煙なんでしょ?』『熱っ!だから押し付けないで!なんでボクは漢字読めるの?』その男の子はしっかりと消えた煙草を指ではじくと、また、つまらなさそうな顔に戻り、とぼとぼと歩いていった。『水はぁ!』私は、洗面所に走り男の子から受けた折檻の痕を涙目で冷やしていると・・・・・

また男の子がタタタッと走ってきて、「おじさん、これ、つけるといいよ」といって何かを手渡した。タイガーバームだった。ほほ〜、案外イイ子じゃないか、と感心しきりで傷口にたっぷりすりこむと・・・「い、痛え!焼けるようだ!」患部が燃えるように痛みだした。振りかえると男の子が離れたところで「ケケケッ!」と笑いながら食塩の袋を振っている。「ク!このクソガキ!コロシテヤル」と私は完全に我を忘れて男の子を追いかけた・・・

追いかけて行くと、その男の子は、ポケットから赤いキャンディを取り出すと♪メルモちゃんメルモちゃんメルモちゃんが、持ってる〜赤いキャンディ青いキャンディ知っ、てる、かい??と歌いながら、口に入れた…

そしてムキムキになった大男が自己紹介を始めた。『どぉ〜〜も〜〜。なかやまきんに君でっす!』派手にポージングをしている。すると…

「ハイリハイリフレハイリホー、おーぅきくなるんだぞおぅ」と鼻歌を歌いながら丸大ハンバーグの大男がやってきた。そこにまたグリーンジャイアントがミックスベジタブルを解凍しながら現われた。二人はきんにく君に「ナイスポ〜ズで〜す!」とひと声かけて去っていった。きんにく君が引き続き、自分の力こぶにホレボレしながらポージングしていると・・・

問題は巨大化したきんに君だ。私は「忍術・家庭の味」を試してみた。「きんにく〜ん、お茶入れたからおりてらっしゃい〜い、ケーキもあるわよ〜」すると「は〜い」といったきんに君がみるみる小さくなってまた男の子にもどった。どうやら性交、いや成功したようだ。やれやれと思っていると・・・

「そのまま、両手を壁につけろ。」と、声がした。言われるまま両手を壁につけ、そっと後ろを見ると、50センチほどの髪を立てたモヒカンの男が銃をかまえていた。「また、殺し屋かよ。なぜ、俺を狙う?」「フフフフ、知りたいか?」と、奴は笑いながら、言ったが、奴がしゃべるたびにモヒカン刈の髪がパカッとふたつに割れパクパクした。思い切って「人生いろいろ♪」と歌ってみると、パックパックした。その時

パックンとマックンが通ったような気がした。が、気のせいだった。「俺がアンタをねらう訳はなぁ・・・」

「ねらう訳は?」俺は思わずナマ唾を飲み込んだ。「その訳はなぁ・・・次の投稿者が答えるだろう、たぶん。」

『それは俺が答えよう!』モヒカン野郎の後ろから声がした。振り向くとそこには、次の投稿者がニヤニヤしながら立っていた。『誰だ!おめえは!?』モヒカン野郎が銃を次の投稿者に向けた瞬間、次の投稿者の銃口が火を噴いた。モヒカン野郎は瞬時に頭を下げ、弾丸をモヒカンではさんだ。モヒカンを開くとパラパラと粉々になった弾丸が床に落ちた。驚いた次の投稿者とニヤけたモヒカン野郎の間には空気がピンと張り詰めていた。その時、次の投稿者がとった次の行動は・・・・

ダダダダダダダと、モヒカンに向かってマシンガンを打ちまくり、モヒカンの髪を山切りカットに仕上げた。「俺はビトゥイーンライオンかよ!」モヒカンは泣きながら、車両を走り抜けて行った。次の投稿者は、私に向かってこう言った。

「君が聞きたいのは、モヒカンが君を狙っていた理由だね?それは・・・おっと、もうこんな時間だ。失礼・・・」と次の投稿者も席をはずす非礼を述べながら、その場を立ち去った。

『おいぃぃーッ!それだけかよ!!』と、ほんとに非礼な奴だと思っていると…

『ぽっくんは無口なんだい!』と御坊茶魔くんが亀に乗って歩いてきた。いや、走ってきたイヤイヤイヤ。まさか!そんな!

御坊茶魔くんは、こう言った。「お前、こないだ、近鉄生駒駅にいっただろ」「え?行ってないよ」「あそこの中村屋のみたらしだんごは、めっちゃ旨い」「それが何やっちゅうねん!」「そっから、生駒線に乗って、菜畑って駅に行ったろ?」「行ってないっちゅうに」「あそこの寿司太郎のあなごにぎりは、むっちゃおいしい。」「またかいな!それが、どないしたっちゅうんじゃ!」

「そっから、また南下すると、東山ってとこに、いこまという喫茶店がある。そこのコーヒーがもう、むちゃくちゃ..」「旨いんやろ?もうええんじゃ!」「..まずい!」「ガクッ!まずいんかいっ!わざわざ、ネットでゆうな!」「そっから、また南下して、平群と言う駅にいったろ?」「だから、行って...あ...行った。」「そこの林歯科ってとこで歯の治療をしたろ?」「し、した。」「お前は、順番を抜かして治療椅子に座ったろ?」「急いでて..」「あの歯科医は、我々の仲間だ。お前の奥歯には、ある大事なものが埋め込まれている。さ、奥歯を頂こう」と、奴はペンチをかざした..」

結局ペンチは見つからなかっので、タコ糸を奥歯に結び、もう一方の端をドアのノブに結びつけ、思い切り「ただいま〜っ!」とドアを開けて歯を抜いた。「ホラ、これが秘密をしるしたマイクロチップなのだ〜!ポテトチップじゃあないよ。あは、あは!何の秘密かって?それはねぇ・・・」

その秘密とは、近所に住む……【ガタン!】列車が急に揺れ始めた!『緊急!緊急!お医者様はいませんか!自称お医者様風コスプレ男優はいらっしゃいませんか?』と車掌のアナウンスが鳴り響いた!そうだ!確か…

確か13号車に女医のコスプレをしてる髭剃り跡が青く美しい青年がいたっけ。私は13号車に向かった。そのとき・・・

目の前になんと!巨人軍の元木大介がいた。『髭が青くて何が悪いんや!』と悪たれをついて来たではないか!その時、後ろからバットをもって現れたのは…

何と!清原でした。そして清原が『おい!おまえたちは列車の事忘れちまったのか?』と聞くので・・・

「忘れないよ!あなたの事絶対‥‥忘れられないの!」【ワスレラレナイノ】!!と小声でリンショウする‥‥

そこに買い物帰りの主婦姿の高嶋兄弟が「キンチョルハナンデチョットデキク〜カ」と歌いながら登場。と、なると当然リンボーダンスが始まる。それを見た清原がとんぼをBGMにだんじりの山車(だし)に飛び乗り「なんがワールドカップじゃい!なんがWCじゃ!PLのほうがすごいんじゃあっ!」と叫びながらバットを素振りするのだった。

その清原にPL学園の元監督・中村順治氏は「危険だからやめてくれないか」となだめた。清原はしょぼくれながら中村ともども入浴の準備に入った。

「だから、お前等は、マイクロチップの秘密を聞きたくねええのかよっ?!」とわめきちらす御坊茶魔くんを踏み倒して、私は、「私が、主人公なんだああああ!!一番風呂はゆずらないぞー!!」と、海に向かって叫び、清原たちに膝カックンをくらわしてまわった。

そして、その膝カックンを見てしまった私、湯沢は急いで食堂に行った。「あ、あわわ…」シェフ「どうかいたしましたか?」「ひ、ひひ…」シェフ「ヒィレ風小魚炒めですね。かしこまりました」「ちがう…」俺の言うことを無視してシェフはいきなり小型無線をとりだした。シェフ「おい、礼のやつたのむ。」無線をしまうとそのまま床ごとゆっくりとシェフは消えていった…(リオン)

私、湯沢はナプキンを膝に広げ、外側からスプーンとナイフを使った。あっ!しまった!ついズルズルすすってしまった!するとシェフがイエローカードを頭上に掲げ「今度やったら、累積2枚でレッド、退場ね。列車から降りてもらうよ。」と笛を吹いた。と、そのときである!

そこに韓国サポーターが応援歌を歌いながらやってきた。「♪オ〜、ピルスン、コリア!」と。しかも、彼らの目的は食堂車を貸し切りにしての焼肉パーティーだった。

肉を焼く香りが湯沢の鼻をつついた。そこにみのさんがやってきて「ファイナルアンサー?」と聞いてきた。そこに…

トップブリーダーがやって来て、「いいか?もうちょっとで、お前と俺はギネスに載るんだぞ!!ここが、正念場だ!!」と、私湯沢の目を見据えながら、言うと、「行け!!」と、叫び、フリスビーを投げた。その瞬間、私の中の野生が呼び覚まされ、フリスビーめがけて一目散に四足で猛進した。「捕れる!」フリスビーに向かいジャンプして口を大きく開けたその瞬間・・・!

旭鷲山、旭天鵬、朝青龍、朝赤龍のモンゴル出身力士がちゃんこ鍋を作ろうとしていた。しかもモンゴルの国旗をたずさえて。

「捕れたっ!」力強くフリスビーを咥えて、大地に降り立った私こと湯沢を、力士たちが勝利の鷲の舞いで祝福してくれた。「グッジョ〜ブ!マ、ボ〜イッ!」トップブリーダーも自ら推奨するドッグフードを山盛り振舞ってくれる。頭をぐしゃぐしゃになでられながら「お、オレ、幸せだ!」心からそう思った。

そして、ペディグリーチャムにかぶりつこうとしたその時、神様が現れ私湯沢にこう言った。「お前は、人間としての尊厳を忘れたのか?」私「でも、これって俺の主食のパンのみみより、ずっと豪華です」神「それを食べると、人間ではなくなるぞ。人間はな唯一言葉を持つ生き物なんだぞ」私「い、いや、でも。。。」神「人間だけが唯一火を使うことができるんだぞ」私「はあ、そうですか」神「に、人間だけが二本足で直立歩行でき、笑うことができるんだっ!!」私「ま、そうでしょうな」神「に、人間ぐらいだぞ!年がら年中発情期なのは!!」私「ああああ!!そ、そーだった!!なんて、人間って素晴らしいんだろう!!」

私は、ペディグリーチャムをひっくり返すと、「人間って素晴らしいーー!!」と叫びながら、走りだした。

犬やその飼い主が立ち去ったあと、『きょうのわんこ』の映写会が行われた。その司会はフジテレビの西山喜久恵アナ。

そう【西山】と言えば、西山洋介山しか思い浮かばなかったコナソは毛利組の姐さんと一緒に、座席の下を調べた。すると!

『なんだぁ〜とっつぁ〜ん!』と今度はルパソ三世が現れたではないか!

 

(完)

 

 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO